三十、環境・安全管理部門とはどんな職場?

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国際的に地球環境の保護が要求される中、企業活動でも環境に対する意識の高揚や対策が図られつつあります。近年は環境対策の部門やスタッフを配置する企業が増えています。

(一)環境管理システムと環境保護活動
日本でも多くの企業がISO(International Organization for Standardization, 国際標準化機構)の品質・環境管理システムの認証を受けつつあります。ISOはISO14001という環境管理規定を設け、世界の企業にこの認証を取得することを推奨しています。資源の有効活用や、環境への悪影響を及ぼす物質の排出規制が目的です。
品質管理システムと同様に、方針、責任、管理マニュアル、活動を規定し、これを遵守するために、環境管理部門がリード役を果たしています。

一般的な環境保護活動は、三Rと言われる資源のリサイクル、リユース、レデュースと言われるものです。つまり、資源の再活用(形を変えて利用)、再利用(そのまま利用)、利用を減少させる活動です。家庭で行われている分別廃棄も再活用や再利用を意図したものです。企業では更に油や金属、プラスチック、薬品など分別は細かくなっています。

(二)製品に対する管理
ISOとは別に、ヨーロッパの環境指針、RoHSは6種類の重金属の最大含有量を電子機器製品を対象に規定しています。鉛、水銀、六価クロム、臭素化合物であるPBBとPBDE、カドミウムであり、カドミウムの五百ppmを除き、他の五種類は、一千ppmという具合です。いずれの重金属も体内に蓄積されれば、水俣病を代表する例のように身体に重大な支障をもたらします。
電子機器各社は、使用するすべての部品に対し、このRoHSを厳しく管理し遵守しています。守るためには、材料に含まれる6物質の含有量を定期的に測定し、管理し、ユーザーから要求があれば、報告しなければなりません。
RoHSのほかにも最近は人間の成長に影響与えるような環境ホルモンなども規制されてきました。
このような管理は、各部品供給メーカへも啓蒙・徹底されつつあります。

(三)期待される人間像、自己能力の向上
地球環境の保護は経済発展とともに今後ますます強化され、それにつれて規制も厳しくなります。
環境管理部門には地球を守るという強い信念、化学物質の知識、国内海外の環境管理規定の情報や知識などが求められます。ISOの認証取得、地球環境維持管理のノウハウは、世界で共通しています。ノウハウを得るということは、会社でも貴重な存在となります。
企業は環境管理の重要性を認識し、担当者に、ISOの審査員資格取得を推進しているところも多くなっています。資格を取得した個人は、たとえ退職しても、一定の活動を条件とし資格は維持され、定期監査や認証取得で活躍の機会があるのです。
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安全管理上の問題についても、時々ニュースで報道されるなど重要視されています。乳幼児を含む使用者や財産にいかなる危害が及んでもいけません。
利用者を守るための法にPL(Product Liability, 製造物責任)法があります。製品の欠陥が使用者の人体や財産に被害を及ぼすことを防ぐ使用者保護のための法です。
暖房機の不完全燃焼やPCのバッテリー過熱でやけどなどの例があります。企業では設計、組み立て、取り扱い、表示などがチェックがポイントとなります。製造物責任法は日本や欧米では認知度が高いのですが、中国やアジア各国ではまだ認知度は低く、普及は今後の課題です。

製造物責任法とは別に、使用者を保護するための安全規格は各国で定められております。 安全規格は各国によって、規格基準が異なっています。
日本ではPSE, アメリカはUL, ドイツはVDE, 中国はCCCというような規格となっています。
このため製品を輸出する場合は、販売前に国ごとの安全規格に適合するよう、製品ごとに認証を取得せねばなりません。特に電源コンセントやケーブル、電磁波の影響が対象の中心です。認証機関は専門機関であり、試験を依頼する必要があります。
また安全規格は、モノにより規格が異なります。衣類、食品、玩具それぞれが国による規格がまちまちです。
いずれにせよ安全・安心意識が高まる中で、各企業はそれぞれの規格の対応に当たっているのです。

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安全規格も環境と同様に、利用者を守るという強い信念、安全へ法律・規格の知識、国内海外の安全管理機関対応などが必要となります。
安全管理や規格、ノウハウは、考え方という点では世界で共通しているといってよいのです。
環境管理者と同様、企業内では貴重な存在です。そして、何処でも通用するつぶしのきく、専門家的存在といえます。

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