二十七、現業部門-製造

前述のごとく企業の特徴を最も顕著に表すのが現業部門です。その企業の売上げ・利益の源泉となる職場でもあります。
いわゆる稼ぎの場であり、設備は多様で、 スペースも広く、人員配置も最も多いのです。
製造業ならば、モノづくりのフロアであり、建設業ならば、橋やビルを建設する現場そのものです。
サービス業であれば、金融、インターネット通信、輸送などのように設備を駆使し、お客様に便利さや快適さをサービスを提供しています。
いずれも定められた計画、規格や手順に従い、設備やマンパワーを十分に生かし、確実に成果を出さねばならない部門です。

以下製造業の場合について説明します。
(一)材料の受け入れ、
購買部門が発注し、納入された部品材料は受け入れ検査で合格判定された後、製造工場の指定の場所に保管されます。
受け入れ検査は、通常抜き取り検査で行われ、品名、数量、外観の傷や汚れ、基本的な仕様が検査されるところです。供給先から納入された部品の品質レベル、納期遵守率などのデータも取られています。納入部品が数ロットに渡って、全く品質問題がない場合は、受入検査は省略される場合もあります。一方で毎回受入検査で、不良が見つかるような供給先に対しては、品質監査や品質指導が行われます。

(二)部品保管と使用
製造ラインは、製品ごとに製造技術部門の指示に従い、製造部門で準備されます。製造ラインの近くにも部品の保管場所があります。ここには、共通倉庫から、生産計画に応じて、必要な時間に、必要な数量だけ運ばれます。
部材納入から製造に使用し出荷するまで、時間は短くすべく管理されます。まさにTime is Moneyの世界です。実際時間が計画より長くなるということは、人手、電気代もかかっており、他製品の生産計画にも悪影響を及ぼしかねないということになります。

(三)製造設備
実際に製品を作る現場では、組み立てや検査に使う製造設備が不可欠です。その種類は、高度な精密機械から、簡単なドライバーや秤など様々です。これらの日常の使用訓練、運用、メンテナンスも、製造部門にとっては重要な仕事です。
また製造設備が老巧化、陳腐化となった場合は、新しい設備を製造技術部門に要求する必要があります。取り扱いには危険なものもあるので、教育・訓練も現場でなされています。

(四)製造ライン
製造ラインには、ものを製造する人員や設備が、製造技術の指定した手順に従って配置されます。通常は、数人から20人ぐらいまでが、作業グループやチームの構成員となっています。製品によって作業工程数が異なるので、工程数に応じて人員が配置されます。
最近では、セル生産方式と言って、数人がグループとなり小ロット数でモノ作りを行う形態が採用されています。人数が少ないので配線、ネジ締め、カバーの取り付けなど、複数の作業を一人で担当することになります。作業の能力アップが求められているのです。
ラインの工程数、作業者、設備の割り付けなどのライン設計は、前述のように製造技術部門によって行われます。製造ラインでは、価格競争力強化の必要から、前述のごとく常に生産効率化が求められています。
トヨタ生産方式、無理・無駄・ムラの排除、5S管理などと言われる製造現場の管理・改善の方法も、企業では幅広く取り入れられています。
各種改善のための提案は製造部門を中心に活発になされます。提案にはポイントや商品が提供されるなど、職場の活性化が推進されています。モノづくりの現場は、アイディアの泉でもあります。

(五)検査
製造やサービスを自動化など設備に頼ったとしても、人手が介在する工程はまだまだ多いのが実態です。ヒューマンエラーという学問があるように人は必ず間違いを犯します。間違いを犯す限り、製造したモノは品質を損なっている可能性があるので製品の検査は必須です。
ロボットを使って製造した場合でも、ロボットも使用材料の品質や精度によっては不良を作る可能性があります。したがって、少なくとも確認検査は必要となるのです。

工場で最初に行われる検査は、供給業者から納められた部品の受入検査で上述の通りです。
製造ラインでは、製品の外観検査、寸法検査、機能性能検査などが行われます。これらは、原則として100%全数検査されるのです。
品質保証検査(QA)は製造後、出荷前に行われる抜き取り検査です。抜き取りの数は、生産ロット数によって異なります。
検査は組織的にも製造部門と切り離している会社もあります。製造と、検査の独立化を図り、モノ作りの品質責任を明確化するためです。

(六)サービス業の現業
以上は、製造業のケースですが、サービス業の現業部門についても考えてみましょう。
基本的な考え方は、製造業でもサービス部門でも、お客様に満足をいただく、ということです。この考えは、多くの企業が認証取得しているISO品質管理システムに基づいた考え方です。
お客様の期待に添えれば、リピーターあるいは固定客として長きにわたりお付き合いいただけます。さらに、評判で新しい顧客を呼び込む可能性も生まれます。
まず基本である良い印象と信頼感を与えることです。そして、明解な対応をスマイルで、間違いなく丁寧に、お礼も忘れずに、ということが言えると思います。無愛想で、面倒くさそうにサービスを受け、追い返されるような窓口やレストランには、誰も二度と行きたくありません。目標や規制、成果が厳しく管理されストレスがたまる中、自己の精神鍛錬が一層求められるのがサービス業の前線であろうと考えます。


(七)期待される人、自己能力の向上
現業部門は、効率化が求められる中で、直接的にモノや人と向き合います。サービス業ではお客様と向き合うのも現業です。机上の検討によらず、現場・現物での改善工夫の実現が可能な部門です。様々な創意、工夫が期待されます。
活性化された中での、活動は大いに盛り上がります。そのための目標や資格も多いのです。
例として、5S活動、技能オリンピック、無災害時間、品質目標、電話応対競技、提案改善表彰、スマイル運動などが、目標として掲げられます。
危険物の取り扱い免許、特殊作業の免許・認定、環境物質管理者、安全作業管理者など、企業の費用によって資格取得できる機会もある職場でもあります。

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